「時間を自由に使って働きたい」と話すのは、フリーランスライターの森野夏美さん(以下:森野さん)。会社員として働きながら副業ライターに挑戦して独立に至った経緯や、東京から沖縄に移住したエピソードをお聞きしています。環境を変えながら自分らしいキャリアを築いてきた森野さんの言葉は、働き方に悩む女性をそっと後押ししてくれます。ぜひ最後までご覧ください。金融知識と丁寧さを強みに信頼を築くフリーライター――現在の働き方や仕事内容を教えてください。森野さん:2025年の4月からフリーランスライターとして活動しています。SEOライティングの仕事がメインですが、セールスライティングや音源からのインタビュー記事作成、ディレクション業務にも携わっています。――どんなジャンルの記事を書いていますか?森野さん:金融系や英語教材に関する記事、専門学校の紹介記事など、幅広いジャンルを執筆しています。フリーランスになる前は保険営業や事務の仕事をしていたため、金融系のライティング案件をご紹介いただく機会が多いです。――前職の経験がライターの仕事につながっているのですね。森野さん:そうですね。金融知識を活かした記事に良い評価をいただき、次の仕事につながると「今まで頑張ってきてよかった」と思えます。森野さん:また、前職で身についた事務スキルがライターの仕事にも役立っています。保険の契約書類は小さな記入漏れでも補正が必要なほど厳しいルールが多く、書類の確認が習慣づいていました。ライターの仕事を始めてからも、納品前の記事チェックは手を抜かずに行っています。「自分のペースで働きたい」会社員から独立までの道――会社員からフリーランスになった経緯を教えてください。森野さん:会社員の頃は9時から17時過ぎまで働き、通勤では往復2〜3時間かかっていました。朝から夜まで仕事中心の生活。「もっと自分のために時間を使いたい」という気持ちが強くなっていきました。森野さん:そんな思いがあり、自分のペースで働けるフリーランスを目指して2022年10月にライターの副業を始めました。その後、夫の地元である沖縄への移住が決まり、引っ越す前に完全在宅勤務の仕事に転職したんです。沖縄移住後は、在宅勤務の本業と副業を両立し、2025年4月に独立して専業ライターになりました。――独立される前に転職のステップを踏んだのですね。森野さん:沖縄で仕事が見つかるか不安があったので、移住前に在宅で働ける仕事を探しました。東京と沖縄では賃金の差もあるため、移住前に転職していてよかったです。――転職や移住など、心身ともに負荷がかかる状況で副業もされていたのですね。大変な時期をどう乗り越えたのでしょうか?森野さん:休日に遊びに行くといった余暇を我慢して、本業と副業に時間を注いだ時期が半年ほどありました。その間に収入は上がったものの、長時間労働で疲れが溜まり、燃え尽きてしまったんです。「私はなぜ独立したいのだろう」と立ち返り、自分が幸せでいられる収入や働き方などを見直しました。森野さん:その後は業務量を調整して高単価の案件に応募するなど、少しずつ仕事の内容を変えていきました。稼働時間は減らしながらも、収入を維持できるような工夫を心がけていましたね。電車通勤中にインプットと推敲、副業時代の時間術――会社員として働きながら、副業ライターの仕事や勉強時間をどう確保していましたか?森野さん:片道1時間ほどの電車通勤の時間に、ライティング関連の教材を見聞きしてインプットしていました。また、家で書いた原稿を翌朝の通勤中にスマートフォンで読み返して修正する、という流れを習慣にしていましたね。パソコンとスマートフォンで見え方が異なり、誤字や言い回しの違和感にも気づきやすかったです。――通勤時間を活用していたのですね。家事の工夫もされていましたか?森野さん:土日にご飯を作り置きして、平日は食卓にすぐ出せるよう工夫していました。パソコン作業の時間をいかに確保するかが勝負でしたね。25分作業して5分休憩など、ポモドーロテクニックで集中する時間をつくっていました。――副業時代はどのように仕事を受注していたのでしょうか?森野さん:最初はクラウドソーシングで案件に応募していましたが、徐々にSNS経由やライター仲間の紹介から仕事につながる機会が増えました。買い切り教材やオンラインサロンで学び、記事のクオリティを上げる努力を続けていたので、紹介から次の仕事につながることはうれしかったです。自然豊かな沖縄で見つけた、心のゆとりと自由な働き方――沖縄に移住して生活にどんな変化がありましたか?森野さん:東京にいた頃と比べて、気持ちにゆとりができました。都会では周りの人が忙しそうで“せかせかした空気”がありましたが、沖縄では時間の流れがゆっくりしています。身近に自然を感じられる環境も新鮮で、仕事の合間に自宅から海を眺めるひとときも癒しです。森野さん:20代の頃は、娯楽の多い都会の生活を求めていましたが、今は穏やかで自然豊かな沖縄の生活が自分に合っていると感じています。地元愛があふれる県民性も素敵ですよね。高校野球やバスケットボールの琉球ゴールデンキングスなど、地元のチームを全力で応援する姿が印象的です。――沖縄暮らしを満喫されていますね。仕事の面で変化はありますか?森野さん:時間を自由に使う夢が叶いました。ふらっとカフェで読書したり、海を見に行ったり、仕事に集中する時間とリフレッシュする時間を自由に切り替えています。「踏み出せば次につながる」まずはハードルの低い挑戦から――働き方に悩んでいる女性や、フリーランスを目指す方に伝えたいことはありますか?森野さん:まずは小さな一歩を踏み出してほしいです。やってみたい仕事の知識やスキルを高めるインプットも大切ですが、実際の案件に挑戦するほうが成長が早いと思っています。勇気を出して踏み出せば、少しずつ仕事の幅は広がっていくものです。――行動することが大切ですね。森野さん:そうですね。家庭や仕事の状況など、誰にでも大変な時期はあるはずです。そんななかでも時間の使い方を工夫して、ハードルの低い挑戦から次の仕事につなげれば、自分の理想の働き方に近づいていけます。森野さん:また、人と交流して相談する機会も積極的につくってほしいですね。私自身も、仕事の悩みをライター仲間に相談したことで意外な解決方法を教えてもらったり、新たな仕事を紹介してもらったりと、さまざまな場面で助けていただきました。周りの人の力も借りながら、自分らしいキャリアを選択できる女性が増えるとうれしいです。――本日は貴重なお話をありがとうございました。■森野夏美さんのXはこちら